年子だと上の子の赤ちゃん返りがない
これ、よく聞きますよね。
これから年子で赤ちゃんが生まれる予定の方や家族計画を考えている方で実際のところどうなんだろう?って気になっている方は多いのではないでしょうか。
と、いうことで実際に年子&3歳差(長子とは4歳差)の3人の子を持つ私のリアルな経験談をご紹介します!
もくじ
姉・弟・妹の3人兄弟です。
我が家にはこの記事を執筆時点で5歳(長女)・4歳(長男)・1歳(次女)の3人の子供がいます。
このうち、長女と長男は1歳3ヶ月差と年子のなかでもかなり月齢差の近い年子です。
ちなみに私も最初のころは年子の定義がよく分からず「???」だったのですが、
同じ母親から生まれた一つ違いの子供。
引用元:goo国語辞典
とのこと。早生まれなどは少しややこしいですが、一般的には1学年差までの兄弟を年子と言うことが多いと思います。
さて、我が家の話に戻します。うちの長男と次女は生まれ月が同じなのできっちり3歳差。
親にとっては3人目でも長男にとっては次女が生まれた時にはじめてお兄ちゃんになったわけで、それはもうきっちり教科書通りに激しく赤ちゃん返りしてました。笑
と、いうわけではっきりと赤ちゃん返りを見せた3歳差の次男の時と比べて年子の長女の時は赤ちゃん返りがあったのかどうかを振り返ってみます。
年子で赤ちゃんが生まれた!その時の長女の様子。
家に赤ちゃんがやって来た!その時点で長女1歳3ヶ月。
当然ですがまだそれほどおしゃべりはできず、こちらの問いかけ(これ食べる?など)にうなずいたり首を振ったりして意思表示するようになったかな?という程度。
妊娠中も特に断乳などはしていなかったので、一番心配していたのは産後の入院中におっぱいを欲しがってぐずらないかということ。
ですが、長女は生後8ヶ月から保育園に通っていたためもともと日中の授乳はなし、朝・帰宅後・寝る前の3回程度の授乳だったので、結果的にはそんなに問題はありませんでした。
産後の入院中は夜の寝かしつけでは少し泣いたようですが、いつも通り保育園に通い、概ね元気に過ごしていたようです。
そして母子の帰宅後、ベビーラックで眠る長男を見るやいなやリビング中からタオルやおむつを集めてせっせと赤ちゃんの上にかけてお世話をはじめました!
保育園で同じクラスに自分より月齢の低い小さな子がいたり、保育室に赤ちゃん人形があり普段からおままごとをしていたことなどもあり、赤ちゃんがいるということはすごく自然に受け入れていた様子でした。本当に保育園様様です。
そんなわけで、それ以降も一般的に赤ちゃん返りでよく見られるという
- 下の子に意地悪をする
- 癇癪を起こす
- いままでできていたことができなくなる(やらなくなる)
といった様子は見られませんでした。
年子の上の子は赤ちゃん返りしなかったのか?
いいえ。
たぶんそんなことはなかったんだと思います。
たしかに3歳差で妹ができた長男のように下の子を押し倒して意地悪したり親が下の子に構うのを阻止しようとするといった行動は長女には一切見られませんでした。
本人がまだよく分かっていなかったというのが半分、そしてもう半分はそもそも赤ちゃんなんだからと親が自然に受け入れていたのだと思います。
泣いて甘える、抱っこをせがむ、おっぱいを欲しがる、どれも3歳の子がすれば「あぁ、赤ちゃん返りしているんだなぁ」と思うことも1歳の子がするのは当たり前。親はわざわざ「これが赤ちゃん返りか!!」と身構えることもなかったということです。
2歳差・3歳差とかになるとどうしても両方同時に対応はできず、どちらかを待たせる必要が出てくる。どんなに上の子優先を意識していたって下の子に構わないといけないタイミングが出てくるわけで、それが上の子の反抗心に拍車をかけてしまう・・・という悪循環に。
それがない分、年子は赤ちゃん返りしていてもまぁなんとかギリギリ気合いで0歳・1歳の両方を相手できるという感じです。
具体的に年子のお世話でしていたこと
はっきりとした赤ちゃん返りはなかったと言いましたが、下の子が生まれてからはやはり長女がおっぱいや抱っこを欲する頻度は増えました。
なので、2人同時にぐずって母を求めているときにはこうしていました。
必殺技その①:タンデム授乳
母乳で育てていたのでぐずった時には2人同時授乳、いわゆるタンデム授乳で凌いでいました。
1歳の長女はもう自分で授乳の姿勢を保つことができますから、0歳の下の子だけ授乳クッションで固定してフットボール抱きの姿勢で飲ませていました。
↑厚みのしっかりあるMOGUの授乳クッションが大活躍でした!
子供2人とも満足するし、母の私は飲まれる量がハンパないのでカロリー消費がすさまじくめちゃくちゃ痩せました!笑
ただ、上の子が保育園で胃腸炎をもらって来たときは下の子にうつらないかヒヤヒヤしましたね…授乳ごとに毎回おっぱい洗って、母乳の免疫もあってかなんとか感染は免れました。
必殺技その②:おんぶにだっこ
そうはいってもずーっと授乳ってわけにもいきません。そんな時は抱っこ&おんぶです。
下の子が小さいうちは上の子おんぶ、下の子抱っこ、下の子の体がしっかりしてきたら今度は下のこおんぶ、上の子抱っこです。
おんぶ紐もいろいろ買いましたが、エルゴのおんぶが一番安定していてこれに落ち着きました。
↑定番のエルゴはおんぶも腰で支えるのでラク。前向き抱っこもできるタイプが長く使えてオススメです!
前も後ろも抱っこ紐で2人抱えて出かけたりもしました。(危険なのでおすすめはしませんが背に腹は変えられなかった、、、)
3歳差の赤ちゃん返りはどうだったのか?
さて、一方の3歳差で妹が生まれた長男の様子はどうだったかと言うと、こちらもなかなか大変でした。
先にあげていたような下の子を押し倒して意地悪したり、親が下の子に構おうとすると飛んできて抱っこ抱っことせがんだり、膝の上を陣取って頑として動かなかったりという行動が目立ちました。
そして一番心配だったのが、下の子のことを頑なに「赤ちゃん」と呼び続けていたこと。
妹のことを基本的にはかわいいと思っている様子の長男は「赤ちゃんキライ!」的なことは一度も言ったことがありません。
それでもどこか自分より小さな存在を受け入れきれないのかなんなのか、どんなに可愛がっていても妹のことを絶対に名前では呼ばない期間が約1年続きました。
彼も彼なりに葛藤しているのだろうと思い、特に大人からは何も言わず見守っていましたが、妹が歩くようになり、お兄ちゃんに興味を示して一緒に遊ぼうとついてくるようになった途端、○○ちゃんと呼ぶようになりました。
子供は子供なりにいろいろなことを感じ・考え・乗り越えていくんだなぁと改めて感心した出来事でした。
ちなみに、3人目が生まれた時点で4歳だった長女の方も、授乳中などはそばに寄ってきて離れなかったりしたので、彼女も彼女なりに思うところはあったようです。
やはり、上の子が大きければ子供もいろいろと考えるので、精神面でのフォローが大きくなる分、親の対応も難しさを増すのだなぁと考えさせられました。
3・4歳差の赤ちゃん返り対策でやったこと
私自身、3歳差・4歳差の赤ちゃん返りは年子のそれとは比にならないだろうと身構えていたため、3番目の子が生まれる前には上の2人にこんなことを言い聞かせました。
- 赤ちゃんは小さくて可愛いい
- あなた達も赤ちゃんの時から本当に可愛いかった
- だけど、赤ちゃんは泣くことしかできない
- おしゃべりができる子供になるともっと楽しくなる
- だから、私はあなた達が赤ちゃんだった時より子供になった今の方がもっと好き
- 昨日より今日のあなた達の方がもっと好きだし明日はもっと好きになる
- だから、生まれてくる赤ちゃんも大きくなっておしゃべりしたり一緒にあそんだりできるようになるのが楽しみだね
これをお腹の赤ちゃんの話が出た時には毎回話していました。
決して小さい赤ちゃんだけが可愛いんじゃない。これまであなた達と過ごした時間や積み重ねてきた愛情は揺るがないし、これからもずっと増えていくよ。
そんな思いが子供たちに少しでも伝わるように考えてみました。
まぁ、効果のほどは分かりません。
実際、長男はめっちゃ赤ちゃん返りしましたしね!笑
ですが、どの子も精神的に不安定になるような様子はそれほどみせなかったので、自分が愛されていることに疑いは持っていないんじゃないかなっと楽観的に考えています。
年子は赤ちゃん返りの対応がラクなのか?
もう一度年子の話に戻します。
「年子の赤ちゃん返りの対応はラクなのか?」この質問に回答するなら
精神面では確かにラクだったが肉体的にはキツかった
というのが私の感想です。
乳児期はまだしも年子2人が幼児期に入るとより一層体力面でしんどい思いもすることになりました。笑
なんせ、2人がほぼ同時に自我に目覚めるわけで、もう、ケンカがすんごい!!
長女が2歳すぎ・長男が1歳になる頃からもう常に2人で母の取り合い。
これまでのように「1人はおんぶね」なんて通用せず(体力的にも厳しい)、我こそが抱っこだと掴み合い…
もちろん、おもちゃの取り合いなども激しく、年がら年中大乱闘。
さすがに抱っこやおんぶはできませんが、そんな2人の張り合いは5歳・4歳になった今でも続いています。
赤ちゃん返りとは言わないのかも知れませんが、結局は親の愛情を取り合い、確かめるという行動は遅かれ早かれどこかで出てくるもんなんだなぁと痛感しました。
とにかく2人ともお互いが「最初からいる」という感覚なので清々しいほどに容赦なくやり合ってます。笑
壮絶な年子の幼児期で役立ったアイテム
乳児期を脱して幼児期に入ってより壮絶になった年子育児。
もうタンデム授乳もおんぶに抱っこも通用しなくなってしまったこの時期に母を救ってくれたのがこのアイテム!
2人乗りベビーカー!!
↑2人乗りベビーカーは意外に安価なものもあります。取り回しを考えるとヨコ型よりタテ型の方が絶対オススメ!
もうね、何が大変って移動するのが大変で…抱っこ抱っこ!パパはいや、ママがいい!と2人して言われるともう前にも後ろにも動けず立ち往生。
出先でベビーカーやカートに乗せてもママが押して!パパはイヤ!と2人で大喧嘩。
そんなことが続いて困り果てていた時に思わずポチッと買ってしまって以来、週末のお出かけには欠かせない必須アイテムになりました。
イオンも公園もディズニーランドも本当にどこでもこれに2人乗せて行きました。
まとめ:年子は永遠のライバル
たしかに、年子の場合は精神面で不安定になるなどの赤ちゃん返りは少なく、その点においてはラクかもしれない。
でも結局のところ、年子は物心ついてからは永遠のライバル。
なので、赤ちゃん返りがないからラクという単純な話でもないのだなと思います。
乳児〜幼児の大変な時期には授乳クッション・抱っこ紐・2人乗りベビーカーなどの育児グッズを上手に活用して乗り切る!あとは気合い!!笑
でも、大変なことばかりではなく、早くから兄弟で遊べたり、年齢が近い分子供達の行きたい場所ややりたいことが一致しやすいので家族でのお出かけもかなり楽しめていいこともいっぱいですよ。
何歳差であってもその年齢差ならではのしんどさがあると思うので、親はそれをありのままに受け入れて楽しみながらやり過ごすしかないのかもしれないですね。